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発達プログラム No.131 生活動作を身につけるPart2より、
「社会的スキルを身につける「あいさつの教え方」」の記事をご紹介します。


お互い安心して気持ちよく過ごすために、あいさつはとても大事ですね。
ご近所同士、学校で、職場で、さまざまところで交わされるあいさつを、どのように教えていったらよいでしょうか。


社会的スキルを身につける「あいさつの教え方」

あいさつの教え方も、「良い型の積み重ね」が大切です。
発語の段階によって、あいさつの種類も様々ですが、人に会うとき・別れるときに周囲を不快にさせないあいさつを身につけておきたいものです。
ここでは段階別にあいさつの教え方のポイントをまとめてみます。


①発語がないお子さんの場合

発語がないお子さんでも、ジェスチャーや目線であいさつをすることができます。
対面して頭を下げる、手と手でタッチをするなどから教えていきましょう。

・相手のほうを向いて、足をそろえて立つ

・なるべく目を合わせる(イライラしているときは目を合わせるだけで反発反射が起きることがあるので注意しましょう)

・大人のモデルを見て頭を下げる、もしくは手を挙げる

このとき大切なポイントはタイミングです。

「目を見て」「こっちを向いて」など何度も声をかけてやり直しをさせようとするのはかえって混乱を招きます。
指導者、保護者のほうが、目があったタイミングをとらえて失敗させないようにモデルを見せましょう。
できなかったことをしつこく繰り返させようとすると、促されないとできないという悪い型を覚えてしまいます。
もしうまくできなければ、そのときはさっと行動を切り替え、次の機会に失敗させないようにタイミングを計るほうが良い型を身に着けやすいのです。


②単語が言えるお子さんの場合

単語が言えるようになってきたら、エコラリアではないあいさつ言葉を教えていきましょう。

・「〇〇くんおはよう」「おはよう」などの散から始め、「〇〇くんごあいさつは?」「おはよう」といったやりとりへ

・「あさのあいさつは」「おはよう」「よるのあいさつは」「こんばんは」などシチュエーションごとのあいさつ言葉を覚える

ここでも失敗させないように促すよう心掛けましょう。
エコラリアになってしまうときは、最初の言葉だけ言ってあげるようにします。
「ごあいさつは?お?」といえば「おはよう」と言いやすいでしょう。
並行してプリント学習を行って、読んで書いて覚えておくと、実際場面でも文字イメージがうかび、言葉がでてきやすくなります。

あさのあいさつは(              )
など


③会話練習中のお子さんの場合

簡単な会話ができるようになってきたら、より美しく、周囲に不快感を与えないあいさつを練習していきましょう!

・きれいなおじぎをする
 首だけ下げるのではなく、腰からおじぎができるよう練習しましょう。

・相手との距離を保つ
 あいさつをしようとするあまり、近づきすぎてしまうことに注意しましょう。

・目線の位置を決める相手の目元を見て言う、お辞儀のときは相手の足元を見るなど、見る場所を指さし教えましょう。

・適切な音量で話す

・通りすがりの人に会釈をする
 知らない人でも近づいてあいさつすることがこだわりになってしまわないように、会釈だけすることも教えていきましょう。

・相手の様子によっては、あいさつをしないこともある。
 その場にいる全員の先生にあいさつをすることがこだわりになってしまうお子さんもいます。
 忙しそうな人には、遠くから会釈だけするとか、後であいさつをする(今はしない)というパターンを教えることも必要です。

後略

最後に・・・

将来を想定し、「失礼します」「よろしくお願いします」など仕事場で使えるとよいあいさつも取り入れていきましょう。

以下に、あいさつ言葉をまとめておきます。


おはようございます
こんにちは
こんばんは
おやすみなさい
さようなら
ありがとうございます(ました)
はじめまして
お久しぶりです
よろしくおねがいします
わかりました
失礼します
失礼しました
お待たせしました
お先に失礼します
ごめんなさい(すみません 申し訳ありません)

     

この記事をご紹介したのは…




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1983 年創立。自閉症、広汎性発達障がいなどの診断を受けた子どもや、
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現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
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さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
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