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発達プログラム No.135 外出のマナー―トラブルを防ぐ―

より

公共のマナーQ&A買い物編の記事をご紹介します。

前回の記事の続きです。

かならずお惣菜を買うことがこだわりとなってしまい、買わずに帰ることが困難な状況になってしまったケースです。

生活全般において、こだわりになってしまっていることに目を向けましょうというお話でした。

さて、買い物をできるようにするためにどんな準備が必要でしょう。

買い物に必要なスキル

①買い物中の所作

買い物中は、かごを持ち、もう片方はお母さんと手をつなぐか、バッグなどに手を添えて、常にお母さんに従って歩く位置関係を保ちましょう。

カートを押すのでもよいですね。両手に、〇〇をするという目的意識を持たせておくことが大切です。

②品物の聞き取り学習

果物や野菜など、馴染みのある品物は「(かごに)リンゴ入れて」と指示すれば応じられると思いますが、調味料や日用品などは、案外お名前を知らないことが多いものです。

まずは学習課題として、机の上に4~5種類並べて聞き取りを試してみましょう。

さらに、台所でかごを持たせ、お母さんが指示したものを探してかごに入れる練習もしてみましょう。

必ず「〇〇を入れました」と、忘れずに報告させたり、かごに入れたら一旦気をつけの姿勢を取らせたりして、行動がエスカレートしていかないようにしましょう。

家庭でできるようになったら、スーパーで練習しましょう。

本人が探しやすい状況で「〇〇取ってください」という指示に従い、かごの中に入れさせましょう。

この時も、次々と反射的に余計なものにまで手を出さないように気をつけましょう。

聞き取りだけでなく、メモやイラストを見せて取らせる方法でも良いです。

ただし、「今日は、お母さんが取ります。あなたはついてくるだけ」という日も忘れずに作っておきましょう。

家族で買い物ができるようになると、お母さんも家事のやりくりが楽になりますし、活動の幅が広がり楽しい思い出も増えるはずです。

生活スキルを高めることだけに意識を向けず、基本のユアペース行動はとれているか、いつもとちょっと違うことに応じる力はあるかを常にチェックしておきましょう。

この記事をご紹介したのは…





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