発達プログラムNo.165 発達障害児者の健康ーかかりやすい病気とその予防―より
Q.小学5年になる息子は、ペットボトルを渡すといつも一気に一本飲み切ってしまいます。
そのままにしておいてよいものでしょうか。

A.暑い中、出かけた時や運動した後には、ごくごく飲んでしまうことがありますよね。
しかし今回の場合、そのような場面に限らず、いつもペットボトルを一気に飲み切ってしまっているようです。
喉が渇いているから全部飲むというわけでなく、残したくないから飲み切っているという可能性があります。
ペットボトルの場合は、残量が見て分かりやすいため、「空にしたい」というこだわりになりやすいものです。
また、ペットボトルから一気に流し込むような飲み方は、喉の渇きを癒すというより、
喉越しの感覚刺激に没頭している状態で、必要以上の量を飲んでしまいがちです。
「飲むのをおしまいにしよう」と言われ、途中で止められないようなら危険信号です。
水分をとることは、生活にかせない行為でもあるため、気付いたときには強固なこだわりになっていることがあります。
そうなってからでは対応が大変難しくなります。
実際に、ペットボトルのこだわりから、自販機を見ると買って飲み干さずにはいられなくなり、
自立していた排尿リズムが崩れてしまったケース、多飲傾向からお風呂で大量に水を飲み水中毒で緊急入院となったケースもあります。

一気飲み、多飲については危機感を持って対応していったほうがよいと思います。
全部飲み切りたい、必要以上の飲水がやめられないという相談は、小学校高学年から青年期にかけて多くなります。
年齢的にも、自分でできることが増え、自分が決めた時に、飲みたい分だけ飲む習慣がついてしまったことが要因と言えます。
そうならないためには、今できることから対応を始めていくことが大切です。
•勝手に飲まない
自分でできることは大切ですが、こだわりにならないようにするためには介入が不可です。
強いこだわりになっている場合は、まずはペットボトル自体をなくし、コップやパックジュースなどで、
出された時に、出された量だけ飲むことを徹底しましょう。
蛇口から勝手に飲むことも回避しましょう。
•飲みたいときも少し待つ
飲み物を見たら反射的に飲むのではなく、「どうぞ」と言われるまで待つようにしましょう。
「〇〇したあとね」など少し待つこともできるようにしておきましょう。
〇一日の水分量を把握しておく身体が一度に吸収できる水分量は、200~250mと言われています。
大量に飲んでも尿として排出されてしまうので、一度に大量に摂取するのではなく、こまめな水分補給が大切です。
コップタイプの水筒は、手間はかかりますが、量の調整や確認がしやすいのでお勧めです。
これからの季節は、熱中症対策も必要になってきます。身体にとっても望ましい水分補給の方法を身につけましょう。
この記事をご紹介したのは…

発達障害児者の「健康」「睡眠」を取り上げた、この時期にぜひ読んでいただきたい2冊をセットにしてご案内しています。

健康に暮らすためのQ&A の記事をご紹介します。
「一気飲み」「多飲」には、危機感を持って対応を
Q.小学5年になる息子は、ペットボトルを渡すといつも一気に一本飲み切ってしまいます。
そのままにしておいてよいものでしょうか。

A.暑い中、出かけた時や運動した後には、ごくごく飲んでしまうことがありますよね。
しかし今回の場合、そのような場面に限らず、いつもペットボトルを一気に飲み切ってしまっているようです。
喉が渇いているから全部飲むというわけでなく、残したくないから飲み切っているという可能性があります。
ペットボトルの場合は、残量が見て分かりやすいため、「空にしたい」というこだわりになりやすいものです。
また、ペットボトルから一気に流し込むような飲み方は、喉の渇きを癒すというより、
喉越しの感覚刺激に没頭している状態で、必要以上の量を飲んでしまいがちです。
「飲むのをおしまいにしよう」と言われ、途中で止められないようなら危険信号です。
水分をとることは、生活にかせない行為でもあるため、気付いたときには強固なこだわりになっていることがあります。
そうなってからでは対応が大変難しくなります。
実際に、ペットボトルのこだわりから、自販機を見ると買って飲み干さずにはいられなくなり、
自立していた排尿リズムが崩れてしまったケース、多飲傾向からお風呂で大量に水を飲み水中毒で緊急入院となったケースもあります。

一気飲み、多飲については危機感を持って対応していったほうがよいと思います。
全部飲み切りたい、必要以上の飲水がやめられないという相談は、小学校高学年から青年期にかけて多くなります。
年齢的にも、自分でできることが増え、自分が決めた時に、飲みたい分だけ飲む習慣がついてしまったことが要因と言えます。
そうならないためには、今できることから対応を始めていくことが大切です。
•勝手に飲まない
自分でできることは大切ですが、こだわりにならないようにするためには介入が不可です。
強いこだわりになっている場合は、まずはペットボトル自体をなくし、コップやパックジュースなどで、
出された時に、出された量だけ飲むことを徹底しましょう。
蛇口から勝手に飲むことも回避しましょう。
•飲みたいときも少し待つ
飲み物を見たら反射的に飲むのではなく、「どうぞ」と言われるまで待つようにしましょう。
「〇〇したあとね」など少し待つこともできるようにしておきましょう。
〇一日の水分量を把握しておく身体が一度に吸収できる水分量は、200~250mと言われています。
大量に飲んでも尿として排出されてしまうので、一度に大量に摂取するのではなく、こまめな水分補給が大切です。
コップタイプの水筒は、手間はかかりますが、量の調整や確認がしやすいのでお勧めです。
これからの季節は、熱中症対策も必要になってきます。身体にとっても望ましい水分補給の方法を身につけましょう。
この記事をご紹介したのは…

発達障害児者の「健康」「睡眠」を取り上げた、この時期にぜひ読んでいただきたい2冊をセットにしてご案内しています。

1983 年創立。自閉症、広汎性発達障がいなどの診断を受けた子どもや、
集団に適応できないなどの問題を抱える子どものための指導方法を研究・実践する療育機関で、
現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
集団に適応できないなどの問題を抱える子どものための指導方法を研究・実践する療育機関で、
現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
コミュニケーションがとりづらい、問題行動やこだわり・パニックが頻発して家庭療育がままならないなど、
さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
幼稚園や学校に通いながら、ほかの療法とも併せてプログラムを実践することができます。
コロロメソッドとは
コロロでは「子どもの持っている力を最大限に伸ばし、社会の中で生きる力をつけていくこと」を目指して幼児から成人までの療育を行っています。
コロロメソッドとは、40年に渡る療育の実践の中で得た知見から体系づけられた「ことばが増える・伝わる・問題行動が減る」療育プログラムです。
コロロメソッドとは、40年に渡る療育の実践の中で得た知見から体系づけられた「ことばが増える・伝わる・問題行動が減る」療育プログラムです。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
コロロ発達療育センター
コロロ学舎