コロロ発達療育センター書籍・教材オンラインショップ

書籍の選び方

こちらのページでは学習のすすめ方・留意点をご説明しています。
各学習段階のねらいもあわせてご一読ください。

コロロメソッドによる概念学習のねらい

コロロの教室では、お子さん一人ひとりの発達段階に合わせた学習を行っています。
お子さんが自分自身で考え、「できた!」と手ごたえをもって取り組めること、
そして、概念力が向上し、学習によってお子さんの行動全体が
落ち着いてくることをねらいます。

なぜ学習が必要か…?

1.高次の脳を使う
2.困った行動を減らす
3.幼児期〜学童期は学習を行う適期である
4.作業教育の準備段階としても重要である
5.子供の能力を最大限に伸ばす
6.コミュニケーションの機会になる

今日から!できることから!ご家庭でも学習を始めてみましょう。

コロロメソッドによる概念学習のSTEP

STEP1.学習体勢づくり

ねらい

  • 簡単な課題、手作業を続けてする事ができる
  • 人から出されたものに取り組む事が大切(ユアペースの獲得)
  • 10〜30分間、着席し続ける
  • 目と手を正しく使い続ける
簡単な手作業課題例

【簡単な手作業課題例】
ストロー入れ・おはじき入れ・ひも通しなど

4つのPOINT

POINT1集中できる環境づくり

おもちゃやテレビなど気になるものが目に入らない場所で取り組みましょう。

POINT2時間設定

集中が続く時間を見極め、途切れる前に次の課題へ切り替える事がポイントです。

POINT3試行間反応の抑制

課題と課題の合間に途切れる事がないよう、テンポよく課題を提示することで、集中し続けられるよう促しましょう。

POINT4行動リズムの調整

歩行など、身体をしっかり動かした後に取り組むことで集中しやすくなります。

STEP2.第1段階〜第2段階の学習

ねらい

  • 見続ける・見比べる・記憶する・目と手をコントロールする力を高めていく
  • 独自の「発語プログラム」により発語、ことばの理解を促す

『コロロの書籍の段階別一覧表』の第1段階〜第2段階の教材をつかいます。
Step1.の学習態勢づくりに気を付けながら進めていきましょう。

第1段階〜第2段階の学習
めいろ

同じものの線つなぎ
めいろ 同じものの線つなぎ
めいろ 同じものの線つなぎ
※ペンが持てるようになったら
模写
模写
マッチング
マッチング

同型マッチング

マッチング
マッチング

いろカード

マッチング

絵と字のマッチング

音声模倣〜発語訓練
音声模倣〜発語訓練
書字
書字
書字
書字

いろカード

書字

イラストを見て字を書く

動作文
動作文
動作文

動作語の理解に加え、二語文の学習を進めます

かず
かず

STEP3.第2段階〜第3段階の学習

ねらい

  • 文字、聞いたことば、自分が発したことば、イメージ、それぞれを結び付ける
  • 身の回りの物事への理解を深める
  • 関係概念の理解を深める

お子さんに合わせて、できるところまで取り組みましょう。

第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習
第2段階〜第3段階の学習

STEP4.第3段階後半〜第4段階の学習

ねらい

  • マナー、道徳的判断、気持ち、会話、問題解決など言葉を使って思考する・考える力を高める
  • 日常で実際に出会うトラブルを学習に落とし込む事で、言葉で考えて理性的な判断を促す

第3段階前半でやり残した各教材の後半の問題に取り組んでいきましょう。

第3段階後半〜第4段階の学習
第3段階後半〜第4段階の学習

教材の選び方

子どもの学習段階を”年齢”ではなく、その発達の段階から目安を付けて判断します。

第3段階後半〜第4段階の学習

第1段階

おもちゃや絵本などがあれば、少しの間座っていられる段階のお子さん。
ペンも少しの間持てる。

第2段階

絵を見て単語がある程度書けるお子さん。

第3段階

5文字以上の長い単語や動作のことばが書けるお子さん。

第4段階

高機能自閉症・アスペルガーのお子さん。

1冊の教材内でスモールステップを踏んでいく構成になっていますので、
少しやさしめの課題から取り組みステップアップしていきましょう。

教材の使い方

各教材に掲載しています。
また、指導のコツを各教材の販売ページにて動画でご紹介しています(準備中の教材もあります)。

学習するときの留意点

1.正しいパターンを繰り返し、間違えさせない

一度間違った方法で解き始めてしまうと、他の問題も同じように間違ってしまうことがよくあります。ですから、最初から「間違わせない」で、「正しいパターンを繰り返す」ことが重要です。間違えそうになったら、間違う前に正しい方法を教えましょう。正しい方法で自分でもできるようになってきたら徐々に介助を減らし、自習に近い形でも取り組めるようにしていきましょう。

2.マイペース(自分勝手)な学習にならないように

学習の開始と終了は、指導者が決めましょう。指示に応じられるようにしていくことが大切です。自分勝手に始めたり終わらせたりしていたら、学習効果はありません。1日1枚だけと決めたり、逆にやりだすと途中で終われないといったマイペースな行動を認めないようにして、少しずつでも相手の指示に応じられるようにしていくことが大切です。

3.こんな行動は要注意

書くスピードが速すぎる(超速行動)遅すぎる・筆圧が強い弱い・線のひき方にこだわっているなど、答えは正しくても、学習行動が反射的、常同行動的になっていないでしょうか。学習の大きな目的は大脳新皮質、前頭前野を働かせることです。
そのためには、反射や常同行動を減らすことが大切です。速すぎる場合は「ゆっくり」と言葉かけをする。遅すぎる場合は次々に問題を指差すなどの介助をして、適切な速度で落ち着いて学習できるようにしましょう。

4.できたら次のステップに進みましょう

スムーズにできるようになったら、次のステップの課題へ切り替えることが必要です。できる課題ばかりを何ヶ月も続けていると、淡々とこなす「作業」になってしまいます。頭を使って考えて、集中して取り組めるレベルの課題を選定しましょう。

5.バリエーションの拡大

ほとんどの教材がページが進むと徐々に課題の難易度が上がるように構成されています。しかし、現在のお子さんの発達の度合いによっては、ステップアップが難しい場合があります。その時は無理をせず、別の教材の今できるレベルの課題を先に学習しましょう。語彙を増やしたり、様々なパターンに対応していくうちにステップアップができるようになることが多いです。