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こんなこだわり、ありませんか??見逃されやすい衣類のこだわり

の記事をご紹介します。

変化に対する適応力を

自閉症の特徴のひとつである「こだわり」。

微笑ましいと感じるものから、生活や命を脅かすようなものまで様々ですが、こだわりはその方の個性として捉えられることが多いですが、

コロロでは療育的な視点から、こだわりは時期を見極め慎重に崩していくことをトレーニングのひとつに挙げています。

パニックになってしまうような強いこだわりは一旦置いておき、その前に小さいこだわりなら崩されても大丈夫だったという経験を積んでいきます。

そうして変化に対する適応力をつけていきます。

いずれにしても他者からの働きかけで、変化を受け入れられることが大事です。

こだわりの例

・切る服を自分で決める(服がまだ濡れていて着られないとだめ)
・いつも同じ道順がいい
・同じ自販機で飲み物を買う
・歩くときは道の端がいい
・服の着脱の順番が決まっている
・ものの位置が決まっている
・儀式行動


では、特に衣類のこだわりをご紹介します。


こんなこだわり、ありませんか??見逃されやすい衣類のこだわり

「同じ服ばかり着るのは好みだから」「他の人には迷惑かけていないし…・・」と、
衣類のこだわりは問題視されないことも多いのではないでしょうか?

しかしながら、次のような行動がお子さんに当てはまるようなら、それはもうこだわりの始まりかも知れません。

特定の服しか着られない

・決まったパジャマしか着られない
・好きなキャラクターの服しか着られない
・トイレで排尿できるのに、オムツしか履けない
・特定の色の服しか着られない

衣替えができない

・冬でも半ズボンしか履けない
・すねを出したズボンが履けない
・季節で服を切り替えられない
(逆もあります)
・冬は絶対にマフラー&帽子&手袋を身に着けたい


着方にこだわりがある

・絵柄は必ず前にしたい(バックプリントの服は前後逆に着る)
・下着が出ている、袖が少し捲れているなどの乱れが許せない
・チャックやボタンは必ず全部締めたい
・ ズボンやパンツを必要以上に上まで上げようとする
・長ズボンの裾を捲りたい
・身に付ける順番が決まっている


脱ぎたい・脱げない

・家だと裸になってしまう
・水に濡れると、着替えたい(手洗いで袖が塗れた、水がほんの少し服にはねた、など)
・歩行から帰ってきたら着替えたい(汗をかいていても、いなくても)
・靴や靴下を履けない/脱げない


他にも・・・

・タグを必ず取ってしまう
・雨合など上下セットのものを、上だけで着られない
・他人の服の着方にも手を出す
・服のボタンが取れると自分で縫ってしまう(止めると、縫っていいよと言われるまで要求し続ける)
・一回決めた巻き方(マフラーなど)を変えられない


いかがでしょうか?確かにちょっと困るこだわりから、「自分でできるなら、わざわざ直さなくも…・・」と思うものまであったかもしれません。

では、いったいこれらのこだわりに対して、どう対応していけばよいのでしょうか。・・・


こだわり崩しの実践例を発達プログラム No.164 に掲載しています。

ぜひ、こだわり崩しの参考になさってください。



この記事をご紹介したのは、


コロロ発達療育センターはコロロメソッドを実践する療育機関です。

1983 年創立。自閉症、広汎性発達障がいなどの診断を受けた子どもや、
集団に適応できないなどの問題を抱える子どものための指導方法を研究・実践する療育機関で、
現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
コミュニケーションがとりづらい、問題行動やこだわり・パニックが頻発して家庭療育がままならないなど、
さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
幼稚園や学校に通いながら、ほかの療法とも併せてプログラムを実践することができます。

コロロ学舎はコロロメソッドを実践する成人入所施設・放課後等デイサービス事業等を運営しています。

コロロメソッドとは
コロロでは「子どもの持っている力を最大限に伸ばし、社会の中で生きる力をつけていくこと」を目指して幼児から成人までの療育を行っています。
コロロメソッドとは、40年に渡る療育の実践の中で得た知見から体系づけられた「ことばが増える・伝わる・問題行動が減る」療育プログラムです。

詳しくは、ホームページをご覧ください。

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