コロロ発達療育センター書籍・教材オンラインショップ

「うちの子勉強が嫌いなのかしら」

「文字を教えたいけれど座っていてくれない」

「ペンを持つことはできるけれど、好きなことを書くばかりで新しいことを教えられない」

発達障害をもつお子さんの、このような様子をご覧になって、この子は机に向かって学習をするのが嫌いなのかしら…と感じられていませんか?

「簡単な迷路やひも通しなどをさせようとしても、すぐに立ち上がってしまう」と仰る方もいます。



座っていられないのは勉強が嫌いなわけではない

勉強が嫌いなのではなく、集中する力が途切れてしまうのです。

集中して見る時間、同じ姿勢でいられる時間がまだとても短いのです。


集中する力を獲得する前のお子さんの様子を見ていると、ただ教材を見せるだけでは2秒と見続けられません。

それがどんなにわかりにくい世界か、試しに文章を読もうとしてから2秒で目を覆ってみてください。

見出しくらいは残像として瞼に残るかもしれませんが、続けて理解しようとしてもちょっと無理ですよね。

新しいことを、2秒の世界で獲得させるのは本当に大変です。

このように勉強が嫌いなのではなく、居続ける・座り続ける・見続けることを身体が知らないのです。


続ける力のある身体づくりと、教わることができる身体づくり

見続けることをお子さんに伝える前に、「歩き続ける」「持ち続ける」など伝えやすいことから身体に経験させていきましょう。

もう一つ、教わることができる(受け身行動がとれる)身体を育てていきましょう。

分かろうとしたとき、わかったときの表情・目つきはぼんやりとしたものとは違います。

またこだわり行動に励んでいるときの、他からの働きかけを寄せ付けないようなギラギラした目つきとも違います。

例えば、同じ絵カードのマッチングの意味が分かったときのお子さんは、

次に手渡されるカードの絵柄はなにかな~と期待した嬉しそうな表情をしていました。

今まさに教わろう、次はなんだろう?という受け身の姿勢です。

新しいことができたという発見、教わる喜びを体験させてあげましょう。


それには、まず歩くこと!

相手に合わせることで、受け身行動の下地がうっすらできていきます。

30分~1時間ほど、大人と手をつないで少し早めのペースで歩いたあとは、格段に集中力があがります。

先日面接をさせていただいたお父さまは、出勤前に毎日30分~1時間お子さんと歩行に行かれるそうです。

体力も付くし、学習に対する集中力もよくなってきていると仰っていました。
(なによりご自分が調子いいとのことでした!)


歩くことが体調が整えるということは、今や周知の通りです。

歩くことは、人の遺伝子に組み込まれた大切な仕事なのかもしれません。


この記事を書いたのは…





コロロ発達療育センターはコロロメソッドを実践する療育機関です。

1983 年創立。自閉症、広汎性発達障がいなどの診断を受けた子どもや、
集団に適応できないなどの問題を抱える子どものための指導方法を研究・実践する療育機関で、
現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
コミュニケーションがとりづらい、問題行動やこだわり・パニックが頻発して家庭療育がままならないなど、
さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
幼稚園や学校に通いながら、ほかの療法とも併せてプログラムを実践することができます。

コロロ学舎はコロロメソッドを実践する成人入所施設・放課後等デイサービス事業等を運営しています。

コロロメソッドとは
コロロでは「子どもの持っている力を最大限に伸ばし、社会の中で生きる力をつけていくこと」を目指して幼児から成人までの療育を行っています。
コロロメソッドとは、40年に渡る療育の実践の中で得た知見から体系づけられた「ことばが増える・伝わる・問題行動が減る」療育プログラムです。
詳しくは、ホームページをご覧ください。

コロロ発達療育センター
コロロ学舎

関連コンテンツ