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衣がえの季節です。

半そでの腕にあたる風が気持ちよい日がふえてきました。


学校によっては「○月○日から半そでで登校しましょう」というところもありますね。

ご家庭では「今日は暑くなるから半そでを着ましょうね」と促しますね。

ところが、この衣がえが受け入れられず、年じゅう長そでというお子さんがいます。

長そで、半そでに限らず、決まったものしか着られないというお子さんもいます。


先日、コロロの教室でこんなことがありました。

来室した自閉症のFくんに上着を脱ぐよう促したところ、着たまま席に着きました。

耳に届かなかったかなと、もう一度「Fくん、上着を脱いでね」と脱がせると不機嫌に着なおしてしまいました。

寒くて着ているのではなく、暑くても脱げない・室内でも脱げないこだわりです。

この時は、学習の小集団(4人)みんなで一斉に上着を着る・脱ぐを繰り返したところ、教室で脱ぎ着をしても穏やかでいられるようになりました。

お母さまにうかがうと、着るものは本人に任せていて、薄手のものだし特に気にしていなかったそうです。


衣類のこだわりは、人に迷惑をかけるわけでもないからと見過ごされてしまうことが多いです。

衣類のこだわりをはじめ、道順のこだわりであっても、ごみ箱の置き場所のこだわりであっても、変更しても(崩されても)大丈夫かチェックしていきましょう。

問題行動とされるパニックや自傷などの行動に至る引き金が、こだわりを崩されることであることが大変多いです。
 
”その子の特性だから””パニックになるから”こだわりを崩さないのではなく、こだわりを崩されても大丈夫な身体づくりをしていきましょう。


                        発達プログラム164号「見過ごされやすい衣類のこだわり」


発達プログラム164号では、衣類のこだわりの例を挙げみなさんにチェックをしてもらっています。
また、こだわりに対する具体的な対応法も説明しています。

「いつでも、どこで、もだれとでもできる」ことを目指し、こだわりへの対応をして発達支援につなげていきましょう。

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