自習ができるようにしよう! ~教材とさせ方~
コロロの無料教材もぜひお使いください
こちらの記事では、自習に向いた教材の選び方と、自習へのステップをご紹介します。
なるべくよい状態で過ごすためには、意識の状態をよくすることが大事です
発達障害を持ったお子さんの意識の状態を観察してみてください。
①姿勢よく座り課題に集中している
②重心がぶれ、ぼんやりとした目をしている
①姿勢よく座り課題に集中しているときは・・・
・意識の状態が高く保たれ、切り替えの促しに応じやすく、常同行動なども出にくいです。
(こだわりグッズなど本人の好き勝手な遊びに興じているときは、一見集中している様ですが意識の状態は低いです)
②重心がぶれ、ぼんやりとした目をしているときは・・・
・意識の状態が下っていて、原始反射が起きやすく立ち歩いてしまいます。
・自己刺激行動や常同行動に陥りやすいです。
(自己刺激行動は自傷に発展することがあります)
・急な声かけや接触に対して怒りだしてしまうことが多いです。
ですので、なるべくなら意識の状態を下げずに過ごせることが安定した状態を保つことにつながります。
意識の状態が高いということは「頭を使っている」ということで、それは経験すればするほど慣れてきます。
大人が付いてなくても課題に向かい続けられると、ひとりでその場から動かずに過ごすことができますね。
すると、授業中に座っていられないということがなるわけです。難しい内容の授業では先生に自習を許可してもらえるとよいですね。
姿勢よく座り課題に集中させるには、本人にとって少しだけ簡単な課題を途切れずにする練習をしていきましょう。
自習に向いた課題にはどんなものがあるでしょう
文字が書けないお子さんには
・マグネット貼り
・洗たくばさみ
文字が書けるお子さんには
・模写のプリント
・数列書き など
模写のプリント
模写のプリント
簡単な質問に答えられるお子さんには
・質問文のプリント など
数列は空では書けないけれど、お手本があれば書けるという場合もあるでしょうから、お子さんに合わせて選択してあげるとよいと思います。
こちらのサイトで無料教材のダウンロードができますので、コロロの教材もぜひ使ってみてください。
文末にてご案内いたします。
簡単な課題に向かっていても、周期的に意識の落ち込みはやってきます。
手が止まったときは次を促して、落ち込みから引き揚げてあげてください。
・シール貼りでしたらシールを渡したり次を指さす
・プリントでしたら次の質問を指さす
落ち込む前に促してあげると持続につながります。
続けることに慣れてきたら大人は100%の介助を90%、80%と減らしていき自習の形へ移行していきます。
そばで洗濯物を畳みながら、促したりするのもおススメです。
そして、大人は徐々に離れ、お皿を洗いながら「次やってね」という風に、離れたところから目くばせでの促しができればしめたものです。
パソコン仕事の横で自習
パソコン仕事の横で自習
自習ができるようにステップを踏んで取り組んでみてください!
自習力が上がると、
・大人が家事をする間、意識レベルを下げずに過ごせる
・授業中も離席なくいられる
・病院の待合で静かにいられる
・公共の乗り物に長く座っていられる
など、できることがひろがります。
など、できることがひろがります。
この記事を書いたのは…
1983 年創立。自閉症、広汎性発達障がいなどの診断を受けた子どもや、
集団に適応できないなどの問題を抱える子どものための指導方法を研究・実践する療育機関で、
現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
集団に適応できないなどの問題を抱える子どものための指導方法を研究・実践する療育機関で、
現在各地の教室で多くの子どもが療育を受けています。
コミュニケーションがとりづらい、問題行動やこだわり・パニックが頻発して家庭療育がままならないなど、
さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
さまざまな問題に対し、独自の療育システム(コロロメソッド)による具体的な対応法・療育方法を提示し、家庭療育プログラムを組みます。
幼稚園や学校に通いながら、ほかの療法とも併せてプログラムを実践することができます。
コロロメソッドとは
コロロでは「子どもの持っている力を最大限に伸ばし、社会の中で生きる力をつけていくこと」を目指して幼児から成人までの療育を行っています。
コロロメソッドとは、40年に渡る療育の実践の中で得た知見から体系づけられた「ことばが増える・伝わる・問題行動が減る」療育プログラムです。
コロロメソッドとは、40年に渡る療育の実践の中で得た知見から体系づけられた「ことばが増える・伝わる・問題行動が減る」療育プログラムです。